赤ちゃんのかかりつけ小児科は、もう決まっていますか?
生後1ヶ月健診を終えると、今後の健康管理は小児科に引き継がれます。
初めての育児では、「どこを選べばいいのか」「医師との相性が合わなかったらどうしよう」など、不安が尽きませんよね。

まだ首もすわっていない赤ちゃんを連れての病院探しは、思った以上にハードなんだよな…

この記事では、重度アレルギー児を育てる筆者の実体験を交えながら、小児科選びのポイントをわかりやすく解説します。
- 小児科の選び方に迷っている方
- 今通っている病院が合っているのか不安な方
- 信頼できる「かかりつけ医」を見つけたい方
かかりつけ小児科をもつメリット

0歳から6歳くらいまでの子どもは大人とは比にならないほど病気にかかります。
子どもが急に体調を崩したとき、どこへ連れていけばいいか決まっていないと、検索や電話に追われてタイムロスになりがち。
受付時間に間に合わず受診できなかった…という事態も。
かかりつけ医がいれば、いざという時の判断も早くなり、安心して子育てできます。
この章ではかかりつけの小児科をもつメリットを見ていきましょう。
子どもの体質を踏まえた診療が受けられる
ひとつの病院で子どもの健康状態を継続的に診てもらうことで、成長や体質、過去の病歴などを把握しやすくなり、より適切な治療が受けられます。

我が家の子どもたちは重度のアレルギーや皮膚疾患、気管支が狭いなどトラブルだらけでした。
かかりつけ医がいたおかげで、体質や過去のトラブルも把握してくれていたので、処方薬の種類や量なども調節してくださってとても心強かったです。
緊急時にも落ち着いて対応できる
急な病気やけがをしたときでも、かかりつけの小児科がいればスムーズに受診できます。
風邪などで受診した際にも、夜間に容体が急変した際などにどう対応すべきかを事前に相談しておけば、いざという時慌てずに対処できます。
また、入院や専門的な検査が必要な病気が疑われるときには大病院への紹介状も書いてくれるので、高額な定額料金(※)払わずに済むのも大きなメリットです。
※定額料金:紹介状なしで大病院を受診すると7,000円(歯科の場合は5,000円)以上の定額料金が診療費と別にかかります。料金は病院により異なります。
医師との信頼関係が築ける
継続して通うことで、医師との間に信頼関係が生まれます。
気になる症状や育児の悩みなども相談しやすくなり、医師側も予防的な視点でアドバイスをくれるようになります。

私は絆創膏の選び方や傷の残りにくい処置方法なども、相談して教えていただいたことがあります。安心して通えることは、親にとっても子にとっても大きな支えですよね。
かかりつけ患者向けのサービスがある場合も
小児科によっては、継続通院している患者向けに電話相談や処方箋対応を行っているところもあります。

喘息など継続的に投薬が必要な患者には電話診断で処方箋を出してくれる小児科もありますよ。
処方箋はあとで病院に取りにいかなくてはなりませんが、待ち時間がないので親も子も負担が少なくて助かりますよね。
小児科を選ぶときのポイント

日常のちょっとした体調不良から、予防接種や定期健診までなにかとお世話になる小児科。
長期で通うことになるのでできるだけ自分に合った病院を見つけたいですよね。
ここでは小児科を選ぶときに重視したいポイントをご紹介します。
アクセスのしやすさ
どれだけ評判が良くても、熱のある子どもを長時間かけて連れていくのは大きな負担です。
自宅や保育園、幼稚園からのアクセスが良いかどうかを最優先に考えましょう。
車を使う方は駐車場が近くにあるかどうか、公共交通機関を使う方は駅やバス停から近いかをチェックしましょう。
検索で探すなら政府が運用している医療情報ネット「ナビイ」がおすすめです。
全国の病院や薬局の情報が登録されているので民間の病院検索サイトよりも信頼性が高く、駐車場の有無やバリアフリーかどうか、禁煙かなど詳しい情報が掲載されています。
診療体制や予約の有無
- 土日診療があるか
- 予防接種や健診専用の時間帯があるか
- 予約システムの有無
これらも事前に確認しておくと、日常的に通いやすくなります。
仕事をしている親にとっては、土日に診療している病院だと助かりますよね。診察は午前だけで午後からは予防接種のみ、といった病院もあるので診察時間はよく確認する必要があります。

診察時間は、先ほどご紹介した医療情報ネット「ナビイ」からも確認できますよ。
また、スマートフォンなどから予約ができる病院だと待ち時間が少なくなるので便利です。小児科にはオンライン予約ができる病院が多いので、ホームページや病院の受付で確認すると良いでしょう。
予防接種に対応しているか
生後2ヶ月からは予防接種が始まります。
取り扱っている予防接種の種類が病院によって異なるため、定期接種をすべてカバーしているかも確認しておくと安心です。
取り扱う予防接種の種類は病院によって様々なので、その病院が扱う予防接種の種類も確認しましょう。定期接種がすべて受けられる病院だと、後々病院探しの手間が省けて安心です。
とは言え、近くの小児科で取り扱っていない予防接種がある、なんてことも多いです。

え!じゃあ、かかりつけで扱っていない予防接種はどうすればいいの?

大丈夫。近所の小児科で取り扱いがない場合でも、特定のワクチンだけ別の医療機関で受けることは全く問題ありません。
まとめ|自分たちに合った小児科を見つけよう
かかりつけ小児科をもつことで得られる安心感や利便性はとても大きなものです。
ポイントは「無理なく通える距離」「診療体制が合っていること」「予防接種の充実度」。
口コミに振り回されるのではなく、実際に足を運んでみたり、医師とのやりとりの中で信頼できるかどうかを判断して、親子にとって心地よい小児科を見つけてくださいね。
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