
読み聞かせって、いつまで続けたらいいんだろう?
寝る前の読み聞かせは子どものためにもしてあげたいけれど、いかんせん体力が削られる時間でもありますよね。

私自身、仕事の締め切りに追われクタクタな夜。
「もう小学生なんだから、自分で読んでくれたら楽なのに」
なんて思ってしまう一方で、「読み聞かせを卒業してしまったら、この子との貴重なコミュニケーションが消えてしまうのではないか」という寂しさや焦りも感じていました。
また、
「読み聞かせが良いってことはなんとなくわかるけど、もう大きくなってきたし手遅れ?」
など悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は最新の研究論文や専門家の意見を紐解いていくと、私たちが思っている以上に、読み聞かせには「期限」がないことが分かってきました。
むしろ、自分で本を読めるようになった今だからこそ、親が読んであげることには特別な意味があるのです。
この記事では、日々仕事と育児の両立に奮闘するママの目線で、学術的な根拠も交えながら、読み聞かせの効果や本当のやめ時、忙しい毎日でも無理なく続けていくためのヒントを解説します。
- 読み聞かせは何歳まで効果があるのか
- 子どもが大きくなってからの効果はあるか
- 読み聞かせを続けるコツ
- 子どもを読書家にする方法
- デジタル絵本(タブレット)でも効果はあるか
- 筆者おすすめの読み聞かせ本
読み聞かせは何歳まで?結論「卒業」は決めなくていい

「いつまで読み聞かせを続ければいい?」と疑問に思いますが、多くの専門家や研究者が口を揃えて「子どもが読んでという限り、何歳まででも」と答えています。
日本では昔から「読み聞かせは、まだ文字が読めない幼児のためのもの」というイメージが根強くありました。しかし、近年の教育現場ではその常識が大きく変わりつつあります。
国際的な研究レビューを行った足立幸子氏の論文(2001)によると、小学校の学習指導要領でも、低学年の重要な「言語活動」として読み聞かせが位置づけられています。
さらに現在では小学校の中・高学年、さらには中学生に対しても読み聞かせの効果が数多く報告されているのです。

「もう小学生だから、自分で読ませなきゃ」なんて焦る必要はないってことか。

そうなんです。子どもが「読んで」と言ってくるうちは、まだその子にとって親の声で物語を受け取る時間が必要だということ。
学術的にも決して無駄ではなく、豊かな言語能力の土台を作っている最中なのです。焦らずマイペースに、余裕のある時に読んであげてくださいね。
読み聞かせはまだ間に合う?小学生からでも「手遅れ」ではない?
「もっと小さいうちから習慣にしておけばよかった」「もう手遅れかも……」
そう感じているママも少なくないはずです。特に、自分でスラスラ文字が読めるようになった小学生のわが子を見ると、「今さら親が読んであげるなんて」とためらうこともありますよね。

安心してください。結論から言うと、小学生からの読み聞かせは、決して「手遅れ」ではありません。
前述の通り、小学校高学年や中学生に対しても、読み聞かせによるプラスの効果は数多く報告されているんです。
つまり、読み聞かせに「手遅れ」はないのです。中学生でも効果があるのですから、小学生の今からリスタートしても、得られるメリットは計り知れません。
家事の合間、たった5分。 「自分で読みなさい」と言う代わりに、「これ一緒に読もうか」と声をかけてみる。その地道な積み重ねが、実は一生ものの「言葉の力」を育む土台になります。
国語力は全ての学力の基礎。費用対効果で考えてもぜひ取り組んでいきたいですね。
読み聞かせを続けるコツは?「お勉強」を優先しない方がうまくいく理由


でも読み聞かせをどうやって続ければいいかな…長続きするコツってあるの?
コツ、あります。長く続けている家庭とそうでない家庭の差は、実は「親の目的」にあるそうです。
数百人のママを対象にした意識調査によると、読み聞かせには「文字を覚えさせるなどの学習面」と「親子で物語を楽しむ面」の2つがあることが分かっています。
そして、長く続けた結果として子どもが本好きになっている家庭の共通点は、成長に合わせて「お勉強」の要素を減らし、「一緒に楽しむこと」を最優先にシフトしていることでした。
「これを読めば語彙が増えるかも」という親の下心は、子どもに敏感に察知されるんだそうです。逆に、親も一緒に物語に没頭して笑い合う。そんな「共有」の時間を続けた結果として、子どもは自ら本を手に取る「自律的な読書家」へと育っていくのです。

親が本を好んで読むのも大事ってことですね。
後半では、わたしの個人的おすすめ本も紹介しているのでぜひ見ていってください。
次からは、子どもが読書家になるための方法について掘り下げていきます!
忙しくても「読書家」は育つ!無理なく習慣にする3つのコツ

仕事や家事に追われていると、夜にはもう気力が残っていないことも多いですよね。「毎日読まなきゃ」と義務感になってしまうと、親も子も読み聞かせを苦痛にしてしまいます。
読み聞かせをしない日も、できれば自分でも本を読んでもらいたい。
そこで取り入れたいのが、教育の専門家たちが提唱する「頑張らない習慣化のコツ」です。ここでは3つのコツを紹介します。
1. 難しい本は読まない「パンダ読み」のすすめ
「小学生になったから、少し難しい児童書を読ませなきゃ」と思っていませんか?
実は、読書好きにするための近道は、その子が「スラスラ読める(余裕がある)」レベルの簡単な本をたくさん読むことなんです。
これを専門用語で「パンダ読み」と呼びます。
難しい本だと、子どもは「文字を追うこと」に必死になり、物語を楽しむ余裕がなくなってしまいますよね。
だからあえて簡単な本を選ぶことで、脳の力を100%「空想」に使えるようになり、「本って面白い!」という成功体験を積み重ねていくことが大切です。

絵本でも漫画でもOK!まずは読書の楽しさを知ってもらいましょう。
2. 「本を読みなさい」の代わりにかける言葉
子どもを本好きにしたい時、「本を読みなさい」と指示するのは逆効果になりがちです。
効果的なのは、「〇〇ちゃんは、本当に本を楽しむのが上手だね」「読書家さんだね」と、その子のアイデンティティを肯定してあげること。
子どもは「自分は本が好きな子なんだ」と自覚すると、自然と自ら本を手に取るようになります。
筆者自身、親から「本が好きな子」と刷り込まれて(笑)育ったので、今でも部屋が本棚に占拠されています。
3. 問いかけで、受け身から「読書家」の脳へ
ただ物語を聞くだけの受け身の状態から、自分で考える「読書家」に変えるには、読み聞かせ中のちょっとした会話も重要です。
大事なのは「本ではなく子を見る」こと。「この後どうなると思う?」「もし〇〇ちゃんだったらどうする?」と、子どもの反応に合わせて問いかけてみてください。
このやり取りが子どもの想像力を刺激し、「もっと先を知りたい、自分で確かめたい」という自発的な読書意欲を育てていきます。

月並みだな、と思うかもしれませんが、結局はこういう地道なことの積み重ねなんですね。
デジタル絵本(タブレット)は「効果なし」は嘘?

「仕事が忙しくて読んであげられない。タブレットで動画を見せるのは罪悪感がある……」
そんなパパママの強い味方になるのがデジタル絵本です。
「紙じゃないと意味がない」と思われがちですが、大学の研究チームによる最新の比較実験ではデジタル絵本でもしっかり効果が認められています。
タブレットを使った読み聞かせは、紙の絵本よりも子どもが主体的に操作する場面が増え、その結果として子どもからの発言や質問が活発になる傾向があることが分かりました。
「疲れた親が無理に読んで聞かせる」よりも、画面を一緒に見ながら「これ何?」「動いた!」と親子でやり取りをする方が子どもにも好影響です。技術力にも頼りながら、肩の力を抜いて続けていきましょう。
筆者の個人的「おすすめ読み聞かせ本」10選
「本なんてなんぼあっても良いですからね」「本は教育になるので実質無料」
そんなふうに自分に言い聞かせ、生活費を本代に捧げているタイプの私が、独断と偏見で選んだ「読み聞かせに最高な本」を紹介していきます。
鉄板の「ハマり」を狙うならこれ!

「物語を聴く力」をじっくり育てる名作

お馴染みのキャラで「読み物」へステップアップ

漫画で身近な危険を学ぶ!変化球の1冊
迷ったらこれ!信頼の定番

福音館の「こどものとも」は毎月自宅に届けてくれる定期便もあります。

我が家も0歳から4年間ほど定期便を利用していました。
趣味嗜好が偏らず、近くに本屋が無くても届けてくれるのでとても便利!
どの本もボロボロになるまで読んで、値段も安い。めちゃくちゃおすすめです。
絵本以外にも雑誌や科学絵本なんかもあって、読書家には「沼」です。
気になる方は下の画像リンクから覗いてみてください。
まとめ|パート&在宅ワークの私でもできた「ゆるい読み聞かせルール」

最後に、2人の娘を育てながら働く私自身が、挫折しないために決めている「ゆるいルール」を共有します。
読み聞かせのゴールは、一人で読めるようになることだけではありません。「本を開けば、楽しい時間が過ごせる」。そんな安心感を子どもにプレゼントする役割もあります。
一生モノの読書習慣を作るためにも、ぜひ今日から試してみてください。

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